2011年11月25日金曜日

お見米プロジェクト 25日AM・宮城からのリポート

 ヒトツナギ・お見米プロジェクト二日目。
 昨日に引き続き、金矢さんに運転していただき訪れたのは、宮城県にある亘理町立長瀞(ながとろ)小学校。現在は、吉田中学校を間借りしています。

 高校生がお見米を手渡し、教頭の渡邊先生にお話を伺いました。

 長瀞小学校は地震発生から、一時間ほど経過した時に津波に襲われました。流木や瓦礫などが混ざった真っ黒な水がいっきに押し寄せ、気づけば周りは水びたしになっていたそうです。



 渡邊先生に校舎の周りを案内していただきました。
 生徒の頭の上まで津波がきた跡が今も校舎の壁にくっきりと残っていました。 津波に何もかも持っていかれたなか、地震が起こって6日がかりで、やっと生徒全員の安否を確認できました。
 今は、先生方が日常を取り戻すために日々努力されています。子供たちの笑顔に励まされている」と渡邊先生はおっしゃっていました。



 次に訪れたのは、吉田保育所。
 現在は吉田西部西児童館を間借りされています。
 保育所に到着し、元気いっぱいの園児たちが迎えてくれました。(ここではNHK仙台放送局による取材も受けました。)


 久世校地のプロジェクトメンバーが考えた、食べ物のシルエットを当てるクイズ、正しい食事をとるための紙芝居、食育体操をいっしょに楽しみました。みんな終始明るい表情で交流できました。
 メンバーから「お見米」を渡すと、「おいしそうなお米!」「おうちに帰ってたべよー!」「ありがとう!」と笑顔で受け取ってくれました。最後に園児のみなさんからメンバーへ歌のプレゼントもいただき、感動して涙を流すメンバーも。

 その後、園長先生から被災時の航空写真を見ながら状況を説明していただきました。
 写真をみるとほとんどの地域に水が来ていて、津波が広範囲に広がっていたことが確認できました。一方で被災の状況を吹き飛ばすような元気な子供たちが大変印象的でした
 「今日も園児が大変楽しみにしていました。ありがとうございました。」と園長先生から言っていただき、メンバーもとても嬉しそうでした。


(つづく)