2011年11月24日木曜日

お見米プロジェクト 24日PM・宮城からのリポート


午後、案内していただいたのは名取市にある美田園第2仮設住宅。
ここでは班長をされている高橋あつ子さんに状況を説明していただきました。
仮設住宅は壁が薄く、隣の部屋の声が聞こえていました。
プライベートがないように感じる状況にも高橋さんは「ここにいるとみんながいるから安心する」と言います。
いまだに続く被災地の地震の怖さを感じました。


午後からは宮城県農業高等学校を訪問しました。
白石校長先生と柳渕先生と生徒会のみなさんが被災された校舎へ案内してくださいました。校舎の一階が丸々津波にのまれ、中は被災時のまま時が止まったようでした。
被災時に避難した生徒達の名前を書くために使われた黒板の跡。
寒さをしのぐために使われた泥まみれの毛布。
先生や生徒が端正を込めて耕した広大な畑も津波で平らになっていました。


生徒のみなさんは「あの地震以降久しぶりに校舎に入ったが、いまだに信じられない気持ち」と語っていました。
津波が襲ってきた時に屋上にいた柳渕先生は「松の木を越えて白波が見えたときは本当に死ぬかと思った」と言います。
白石校長が真庭の高校生に対しておっしゃった「みなさんがいま当たり前に受けている学校の授業を大切にしてください」という言葉がとても印象的でした。

今日最後の場所は宮城県農業高校の仮校地。
はじめは高校同士お互いに自己紹介をし、橋浦先生と生徒のみなさんがプレゼンテーションで被災時の状況、学校生活の変化、今後の取り組みなどを熱く語ってくださいました。

その後は宮城の高校生のみなさんに対する質問会が行われました。
「被災時に感じた不安は?」
「被災に遭って変わった状況は?」
など、辛かった時期を思い出すような質問にも生徒のみなさんは元気に明るく答えてくれ、胸が熱くなりました。

明日は被災地の保育園と小学校を訪問します。
高校生達は何を感じ、真庭に伝えてくれるのでしょうか。

ヒトツナギ・お見米プロジェクト担当 横山