2010年9月25日土曜日

しょうがい者の就労トークサロン

こんにちは。
勝山保健福祉センターでひらいた第5回まちづくりトークサロン、今回は「しょうがい者の就労」がテーマです。
ちょっと風のある、ちょっとあやしい曇り空。
準備会メンバー、ろうそくづくりを指導してくださる、ひしお副館長の高本さんがバタバタと準備していきます。

バタバタしているうちに、なんとなく、ろうそくづくりがスタート。
なんとなく、みんなが誘い合い、みんなが手を出し、教えあっています。

このあたりは、指導している高本さんの、のんびりとした出しゃばらない「お人柄」もあるんでしょうね。
メンバーが用意した、お皿や杯、グラスなどの食器、竹の器などに、色付けしたロウを流し込んでいきます。
出来上がった作品は、作っているプロセスを含めて中間支援活動のひとつとして紹介しながら展示させていただく予定です。(PRの場、さがしてます!)




屋内に移動し、稲田代表、今回のリーダー杉井さんのあいさつ。事務局から準備会の説明をしました。

障がい者があたりまえに働ける社会づくりをめざすATARIMAEプロジェクトの岡山版DVD 「はたらくココロ」をみんなで視聴。

電動車いすサッカーチーム「岡山ヴィゴーレ」監督で、筋ジストロフィーの息子さんを持つ父親でもある歌房靖夫さんの司会で、トークを進めました。

まず津山障害者就業・生活支援センター主任支援員の志水信宏さんから、センターの紹介や就業支援の現状をお話しいただきました。

ここでコーヒータイム。
施設のデッキへ出て、ここちよい秋風に触れながら、温かいコーヒーやお茶を飲みながらフリートーク。
勝山保健福祉センターは、真庭市合併後、事務所機能が徐々に隣接する庁舎に引っ越し、今は放課後児童クラブや集団検診の会場などになっています。グッドデザイン賞も受賞した良い施設なのですが、以前ほど活用されていないようす。

あるもので急遽作ったものですが、すばらしいカフェスペースになりました。真庭の公共施設の活用も、考えなきゃね、と話しました。

 その後、参加者同士で自己紹介をしてフリートークへ。
本人、家族、福祉施設、行政、一般市民、中間支援準備会メンバー、、、さまざまな立場の人の考えが聴けました。
 「本人のもつ力を発揮させるためには」「親・福祉施設・行政・社会の役割とは」「しょうがいをどう捉えるか・閉鎖性」「行政の理解不足」「福祉就労と低賃金」「企業への就労助成をどう考えるか・ベルギー方式」…
【詳細は、歌房さんのブログ(トークろうそくづくり)をご覧いただければと思います。】

 私が心に残ったのは、歌房さんが提起した「私たちは何のために働いているか」「お金も大切だけど、お金だけでない何かに気づくこと」「安心して、誰でもはたらける社会、生きていける社会」という言葉。今の雇用が不安定な社会、「互いの足の引っ張り合いになっていないか」、「おびえながら、苦しみながら、嫌々はたらいていないか」、結果「はたらくことで、しょうがいになることさえもある」と言えるわけで、自分に置き換えて「はたらくこと」の意味を考えさせられました。

 互いの立場を理解して、シンプルに考えられれば(ここまでが難しいかもしれません)、「つなげること」「カタチにすること」は難しくないのではと、私の立場では思いました。

今後も準備会として、中間支援、つなげる場をつくっていくことを約束して終わりました。

たかき